格闘技界の革命児・那須川天心のプロフィールや経歴、今後の予定まとめ

2022年6月19日に開催されたキックボクシングのビッグイベントである「THE MATCH 2022」で、K-1三階級制覇王者・武尊選手との世紀の一戦を制した那須川天心選手。その那須川天心選手は7月22日に東京で開催されたRISEファンイベント THE MATCH 2022応援感謝祭に姿を見せ、「現状に満足するのではなく、次に進んでいきたい。ボクシングの練習を再開して蹴りを封印し新たな那須川天心を見せていきたい。」と今後について語りました。

これまでの素晴らしい成績はもちろんのこと、これからの戦い方、これからのステージにも注目が集まる那須川天心選手。次は、ボクシングの世界王者となるのでしょうか。今回はそんな那須川天心選手のプロフィールや経歴、今後の予定について調べてみました。

那須川天心(なすかわてんしん)選手のプロフィールや経歴

那須川天心選手のプロフィール

  • 生年月日:1998年8月18日
  • 年齢:23歳
  • 出身地:千葉県松戸市
  • 身長:165 cm
  • 体重:58.5 kg
  • 血液型:B型
  • 階級:バンタム級・フェザー級(RISE)、スーパーバンタム級・フェザー級(ムエタイ)、フライ級(総合格闘技)
  • スタイル:極真空手/キックボクシング/ボクシング

那須川天心選手の幼少期

弱虫だった那須川天心選手に礼儀を身に付けさせようと、父親のすすめで5歳の時に極真空手を始めます。最初の頃は嫌々稽古に通っていたため、道場から逃げ出すこともありました。幼稚園時代に初めて出場した大会で負けると、中途半端が嫌いな父親が、自宅での特訓を開始。この日から格闘技漬けの生活が始まります。

2008年、小学4年生の時に全国大会に出場し、決勝の相手はライバルの南原健太選手。体重差23㎏という体格差で那須川天心選手は不利でしたが、再延長戦までもつれ込む接戦の末、体重が10 kg以上軽い者が勝者となる体重判定の結果、那須川天心選手が勝利。全国優勝を果たしました。さらに、小学5年生の時には極真空手ジュニア世界大会で優勝し、その後キックボクシングへ転向します。キックボクシングでの初タイトルは2010年8月、ムエロークジュニア35kg級トーナメント決勝戦で伊藤紗弥選手に3-0の判定勝ちを収めた時となります。

那須川天心選手の中学校時代

2012年4月、第1回藤原敏男杯全国大会にて50kg級で優勝。翌年には同大会の55㎏級に出場し、連覇を達成しています。2013年4月、第24回全日本新空手道選手権大会にてG-3グランプリ中学1・2年生部60kg以下で優勝。

アマチュアキックボクシングでの戦績は105戦99勝5敗1分37KOで、数々のアマチュア全国大会・世界大会のタイトルを総ナメにしてきました。

那須川天心選手のプロ時代

中学卒業と同時に出稽古でお世話になっていた伊藤隆さん主宰のジム・TARGETに所属します。また、格闘技に集中できるよう、授業が午前中で終わる4年生の定時制高校である千葉県立松戸南高校に進学しました。

2014年7月、RISE 100 〜BLADE 0〜で1R58秒でKOという快挙を成し遂げ衝撃のプロデビューを果たします。

2015年5月にはRISE 105にて、RISEバンタム級王者・村越優汰選手に挑戦し、1R終盤にダウンを奪うと2Rに3度のダウンを奪ってKO勝ち。史上最年少となる16歳でRISEのバンタム級王座を獲得しました。続く8月には、BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント2015に参戦し、全試合KO勝ちで優勝を掴みます。

2018年6月には、RISE 125にて、RISEフェザー級に階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王座決定戦に挑みます。対戦相手はスーパーフェザー級1位のロッタン・ジットムアンノン選手。延長戦の結果、那須川天心選手の判定勝ちとなり、バンタム級に続いて2階級制覇を達成しました。

そのKO率の高さから、「神童」などと称されている那須川天心選手。現在も無敗記録を更新中で、キックボクシング界の若き天才として今最も注目されているファイターです。

那須川天心選手のこれまでの獲得タイトル

那須川天心選手のこれまでの戦績は 47戦47勝(32KO)で、その内訳はキックボクシング42勝(28KO)、総合格闘技(3KO)、ミックスルール1勝(1KO)となります。アマチュアキックボクシング時代は下記表には書ききれない程のタイトルを獲得していて、「キックボクシング史上最高の天才」と称されることもあります。

 

極真空手(松井派)
  • 2009国際青少年空手道選手権大会10歳男子-40kgの部 優勝
  • 極真空手ジュニア世界大会2009 優勝
アマチュアキックボクシング
  • KAMINARIMON-35kg級王者
  • Bigbang 50kg級王者
  • Bigbang 60kg級王者
  • 全世界アマチュアムエタイ金メダル
  • ムエロークジュニアトーナメント 2010 優勝
  • M-1ムエタイチャレンジ40kg級王者
  • M-1ムエタイチャレンジ45kg級王者
  • M-1ムエタイチャレンジ50kg級王者
  • 初代MAキック 42kg級王者
  • 藤原敏男杯 2012 全国大会 50kg級 優勝
  • 藤原敏男杯 2013 全国大会 55kg級 優勝

その他多数

プロキックボクシング
  • 第6代RISEバンタム級王座
  • BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント2015 優勝
  • ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座(2016年)
  • RIZIN KICK ワンナイトトーナメント2017 優勝
  • 初代RISE世界フェザー級王座 ISKAフリースタイルルール世界フェザー級王座(2019年)
  • RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament 優勝(2019年)

那須川天心選手の唯一の敗戦:フロイド・メイウェザー・ジュニア戦

現在、無敗記録を更新中の那須川天心選手ですが、過去に一度だけ敗北を喫したことがあるのはご存知でしょうか。2018年12月31日、RIZIN.14において、プロボクシングの元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア選手とボクシングルール3分3Rで対戦した時のことです。試合開始後、最初の打ち合いで那須川天心選手の左ストレートが頬をかすめると、メイウェザー選手は右ボディ―の後、右フックを那須川天心選手の側頭部に叩き込み1度目のダウンを奪うと、さらに右アッパーで2回目のダウン、そして左フックでとどめをさし、1R 2分19秒、TKO負けという結果となりました。リングから下りた那須川天心選手は人目もはばからず大号泣しました。

と、那須川天心選手は敗戦の経験がありますが、メイウェザー戦はエキシビジョンマッチで非公式であったことから、現在も「公式戦」無敗記録を更新中とされています。

那須川天心選手の今後の予定

2022年6月19日に東京ドームで開催されたTHE MATCH 2022。その時に行われた那須川天心選手vs.武尊選手の試合が地上波ゴールデンで放送されることが決定しました。番組のタイトルは「格闘技史上最大の決戦 THE MATCH 2022 天心vs.武尊 完全版」で、7月24日(日)より全国の独立放送局13局にて順次放送されます。

当初、THE MATCHはフジテレビで放送予定でしたが、契約が成立しなかったとし、直前で急遽地上波の放送がなくなり、PPV/ペイ・パー・ビュー(ABEMA)のみでの配信となりました。これに対し、本イベントの出場ファイターらはSNSを通じて放送を訴えるなど、大きな波紋を呼びました。今回放送される番組内では試合映像以外にも、ドキュメンタリー映像や未公開映像も含まれているとのこと。格闘技ファンの方は絶対に見逃せないのではないでしょうか。

放送局放送日放送時間
TOKYO MX 17月24日(日)19:00~21:00
岐阜放送8月3日(水)19:00~21:00
三重テレビ放送8月3日(水)19:54~21:55
テレビ埼玉8月6日(土)19:00~21:00
KBS京都8月6日(土)19:00~21:00
とちぎテレビ8月7日(日)19:00~21:00
テレビ和歌山8月7日(日)19:00~21:00
テレビ神奈川8月12日(金)19:00~21:00
サンテレビ8月13日(土)19:30~21:24
千葉テレビ放送8月14日(日)19:00~21:00
びわ湖放送8月14日(日)19:00~21:00
奈良テレビ放送8月14日(日)19:00~21:00
群馬テレビ8月21日(日)19:00~21:00

まとめ

今回は格闘技界の革命児・那須川天心選手のプロフィールや経歴、今後の予定についてまとめてみました。極真空手からキックボクシング、そして今度はボボクシングに挑戦する意向を示している那須川天心選手。

23歳という若さで様々な格闘技に挑戦し、どの格闘技においても頂点を経験している那須川天心選手は正に「神童」と言えます。これからも無敗記録を更新し、日本の格闘技界を牽引していく存在であってほしいですね。那須川天心選手の今後の活躍に期待しています!