2017年末以降、一般にも耳にするようになったVtuber(ブイチューバー)。最近では活動の場が動画配信サイトのようなプライベートなところから企業のPRやマーケティングにまで広がり、もはやYouTubeに限定されないことも大いにあります。最近では、特定されたり炎上したりと何かと話題になったVtuberの大空スバルさんも、『ホロライブ』というグループで日清食品とのコラボCMに出演、個人としては2021年10月に「信州 油屋清右衛門」とコラボして、油そば「スバルのそば」を発売するなど活躍しています。では、なぜ今VTuberが企業PRやマーケティングに活用されているのでしょうか。今回はその秘密に迫ります。
Vtuberとは
目次
まず初めに、Vtuberについて解説していきましょう。Vtuberとは、正式名称・バーチャルYouTuberといい、主にインターネットやメディアで活動する2DCGや3DCGで描画されたキャラクター(アバター)、もしくはそれらを用いて動画投稿・生放送を行う配信者の総称を指す語として使用されています。元々は2016年12月に活動を開始したキズナアイさんがYouTuber活動を行う際に自身を称した言葉であるため、元々はキズナアイさん自体を指していましたが、2017年末以降ではアバターでの動画配信をする人が爆発的に増えてきたこともあり、一般化されて使用されるようになりました。
企業がVtuberを起用する理由やメリットは?
最近では、企業のPRやマーケティングに起用されることもあるVtuberをですが、その主なメリットは次の4つです。
- 広告費
- リスクマネジメント
- 自由なイベントの開催
- SNSを活用したプロモーション
ここから、それぞれのメリットについて考察してみましょう。
メリット1:広告費
Vtuberを起用するメリットは、なんと言っても広告費です。現在では、調べ物は手元のスマホで済んでしまうため、ネットで情報にアクセスすることが容易になり、企業もネット広告を多く打つようになりました。Vtuberが登場するまではこれまでのテレビCMと同じように芸能人や人気YouTuberを起用していましたが、出演料が高額となり、費用対効果があまり見込めないなど、コスト面が大きな課題となっていました。そこで注目されたのがVtuberです。動画に登場するキャラクターには人件費がかからず、かかるのはプログラムする人件費だけなので、比較的低コストのVtuberとタイアップすることで、広告の質を落とすことなく広告費の削減を可能にしています。
メリット2:リスクマネジメント
2つ目は、スキャンダルなどによる企業イメージダウンを防ぐことができることです。生身の人間が広告塔になっている以上、熱愛報道やスキャンダラスな噂などにより、タイアップしている企業のイメージダウンしてしまう可能性もゼロとは言えません。しかし、Vtuberであればそういったスキャンダルなどが起こる可能性は限りなくゼロに近く、企業のリスクマネジメントとしても非常に有用だと言えます。
メリット3:自由なイベントの開催
Vtuberは、いつでもどこでも、どんなイベントでも、パソコンで設定をすることができる範囲であればなんでもできますよね。例えば、生身の人間ではとてもできない空を飛んだり、海に潜ったりすることもできます。そうすることでこれまでにないダイナミックで、視聴者の興味を引くことができるCMを制作することができるようになりました。「やってみた」、「いってみた」といった動画もまだまだ人気なコンテンツなため、それとうまく絡ませたりすることもできますよね!
メリット4:SNSを活用したプロモーション
Vtuberの最大の強みは、SNSとの相性が非常に良いことです。VTuberのファンはネットやSNSにかなり詳しい人が多く、応援しているVTuberが企業とタイアップしたとなれば、応援の意味も込めて即座に拡散します。VTuberがTwitterに投稿した情報がわずか1日で大量に拡散されるというのもよくあることです。このレスポンスの良さは、いわゆるインフルエンサーの方と同程度、もしくはそれ以上と言っても過言ではなさそうです。これだけの即応性があり、低コストで宣伝ができるというのは、ネットならでは、その中でもVtuberならではと言えそうです。
まとめ
低コストですぐに拡散もされて、費用対効果が非常に大きいVtuber。企業が活用していくのは納得ですね!元祖Vtuberのキズナアイさんや話題の大空スバルさんだけでなく、自治体が独自で作り出したVtuberも活躍しており、今後もますます活躍の場が広がってくるでしょうね!