Z世代のあいだではYouTuberやゲーム実況者などと同じく人気職業となってきているVtuberですが、そもそも年収はどれくらいなのだろうと思ったことはありませんか?最近は専業で活躍する人も増え、収益化の方法や収入源も多様化しています。本記事では気になるVtuberの年収事情について具体例を交えながら徹底的に調査しました。
Vtuberの年収はどのくらい?
Vtuberとして活動する人たちの年収はかなり幅広く、夢のある世界であると同時に厳しい現実でもあるようです。一部のトップ層とそれ以外の一般層でかなり大きな格差があり、なんと全体の約80%は年収100万円未満と言われていて副業や趣味として楽しんでいる人が大半だといわれています。
また、イラストや配信機材などの初期投資を考えると赤字になっている人も多く、生計を立てられるレベルに達するのは全体の数%程度というかなり厳しい世界なようです。
その一方で、トップクラスのVtuberになると年収1億円を超える事例もあります。Vtuberの年収は活動の規模によって大きく変わり、稼げるのはほんの一握りの成功者だけなようです。
Vtuberの主な収入源とは
Vtuberがどうやって収入を得ているのか、収入源について解説していきます。
広告収入
一番基本になるのがYouTubeなどの動画プラットフォームから得られる広告収入です。動画の再生前後や途中に表示される広告の視聴回数やクリック数に応じて収益が発生する仕組みで「再生数×単価」でおおまかな金額が決まります。ジャンルや視聴者の地域によって単価が変わるので同じ再生数でもVtuberによって収入に差が出やすいのも特徴です。
スーパーチャット
またライブ配信中の投げ銭機能であるスーパーチャット(通称スパチャ)も大きな収入源になります。視聴者がチャット欄で有料コメントを送ることで名前やメッセージを目立たせられる仕組みで、誕生日配信や記念配信などでは一気に投げられることも少なくありません。
スパチャは単にお金をもらう手段というより「推しを応援するためのイベント」に近い盛り上がり方をすることが多く、大きなスパチャが飛んだタイミングで配信が一気に盛り上がったりリスナー同士で「今日はお祝いムードにしよう」と空気が生まれたりとコミュニティ全体の熱量を高める役割もあります。金額の一部はプラットフォーム側の手数料として差し引かれますが、それでもクリエイター側にとっては直接的な投げ銭として大きな支えになります。
出典:だーしなランキング
メンバーシップとグッズ販売
月額課金制のメンバーシップもすごく安定した収入源になります。限定配信や専用スタンプを用意することでファンとの交流を深めつつ毎月の収益を得られます。また、アクリルスタンドなどのオリジナルグッズやボイス素材の販売も利益率が高くて重要です。とくにデジタルコンテンツは在庫リスクがないので、個人勢にはとても魅力的な収入減といえるでしょう。
企業案件やイベント出演
人気が出てくると企業からゲームや商品のPRをお願いされる企業案件が入るようになります。登録者数によって単価が変わって1回の案件で数十万円になることもあるみたいです。またリアルイベントやオンラインライブへの出演料も大きな収益になります。知名度が高いVtuberならではの大きな収入源ですね。
収益化の方法と条件は?
収入を得るためにはまず各配信サイトが定める収益化条件をクリアしないといけません。配信先によって条件は様々ですが、今回は一番一般的といえるYouTubeで収益化する方法と条件を説明してきます、
YouTubeで収益化する場合、まずチャンネル登録者数や動画再生時間などの条件を満たす必要があります。代表的な条件は次のようになっています。
- チャンネル登録者数が500人以上
- 直近90日間で有効な公開動画が3本以上あること
- 過去12ヶ月の総再生時間が3000時間以上、または直近90日間のショート動画視聴回数が300万回以上
- コミュニティガイドライン違反が少ないなどポリシーを守っていること
ここをクリアするとスパチャやメンバーシップなど一部の収益化機能が解放されていきます。しかし、個人勢の場合はまずこの条件達成が最初の壁になっていて、ここで諦めてしまう人も多いでしょう。
YouTubeパートナープログラムへの参加
次に動画に広告がついて広告収入が入る状態になるには、もう1つ上の条件を満たしてYouTubeパートナープログラム(YPP)に本格参加する必要があります。条件はこんな感じです。
- チャンネル登録者数が1000人以上
- 過去12ヶ月の総再生時間が4000時間以上、または直近90日間のショート動画視聴回数が1000万回以上
- ガイドラインや収益化ポリシーに違反していないこと
ここまで行くと、動画の広告収入に加えてYouTube Premiumからの分配なども入り、本格的にVtuberとして収入を得ていると言える状態になります。
企業勢と個人勢での違い
事務所に所属する企業勢と個人で活動する個人勢では手元に残る金額が大きく違ってきます。それぞれの具体例を見てみましょう。
企業所属Vtuberの事例と年収
大手事務所に所属する中堅Vtuberの場合、年収1000万円~5000万円クラス、兎田ぺこらのようなトップVtuberになると、1億円以上は稼いでいるといわれています。兎田ぺこらの累計スパチャ額は2019年のデビューから現在までで3億円超とも言われており、またコアなファンが多い分、月額制のメンバーシップも大きな収入源になっているようです。グッズ販売だけでも年間数千万円〜1億円、企業案件もあわせるとさらにプラス数千万円の規模になるのではといわれています。
事務所に所属している場合、売上の約20%~50%は事務所への手数料として引かれるので、スパチャや広告収入が全額もらえるわけではありません。税金を引くと手取りは売上の30%~40%程度になるという具体例もあります。しかし、それでも案件のもらいやすさやサポート体制は大きなメリットとなりそうです。
個人勢Vtuberの事例と年収
個人勢の場合は収益はすべて自分のものになりますが、企画から運営まですべて1人でやる必要があります。まず機材やモデル制作などの初期費用を自腹で用意する必要があり、お金のハードルが高めです。さらに配信企画やサムネ作成動画編集SNS運用までワンオペで行うため時間もかなり取られます。それだけ頑張ってもVtuber人口が増えすぎていて埋もれやすく視聴者に見つけてもらうまでがとても大変です。再生数や登録者がなかなか伸びずモチベーション管理も大きな課題になります。
収益化に成功した個人Vtuberでも約50万円~100万円に届くのがやっとといわれていますが、中にはしぐれういのようにイラストや音楽活動も含めたトータルで推定年収1700万円ほどといった個人Vtuberもいます。
世界観やキャラ設定活動ペースをすべて自分の好きなように決められる自由度の高さは大きなメリットでしょう。
まとめ
Vtuberの年収はトップ層が数億円を稼ぐ一方で大半が100万円未満という現実があります。しかし広告収入やスパチャなど収益化の方法を理解し複数の収入源を確保すれば個人でも収入を得ることは可能です。具体例を参考に自分なりの戦略を立て地道にファンを増やすことが年収を上げるための第一歩となるでしょう。






